偏光顕微鏡の原理、構造や使い方、結晶の観察などに適した偏光顕微鏡に関する情報
偏光顕微鏡とは、数ある顕微鏡の中でも結晶や鉱物を観察するのに適している顕微鏡で、光学顕微鏡の一種です。偏光顕微鏡の特徴はなんといっても、回転台です。対象物を回転させることによって様々な角度から偏光を観察することができるのです。
つまり回転させることによって、試料の色などが変わって見えることによってその物質を判断することができます。偏光を使うことによって、光学顕微鏡では見ることのできない偏光構造が分かるというのが最大の違いです。
偏光顕微鏡の原理はどのようなものでしょうか。そもそも偏光というのは、テレビなどの電波と同じようなもので、空間を伝わっている電磁波のようなものです。光というのは、いろいろな方向に向かって振動しているのです。
この光をフィルターや結晶などを通してみることによって、電場が特定の決まった方向にのみ振動するようになります。その光を偏光といいます。そんな偏光の原理を上手く活用しているのが偏光顕微鏡というわけです。
実際にどのように観察するかというと、まず対象物(金属や鉱物など)を薄くスライスします。さらにそのスライスしたものを薄く磨き、光が通るくらいの薄さにまで磨き上げます。それを偏光顕微鏡で覗いてみると、偏光作用のない物質を見た場合には、そのまま光が通過しますが、偏光性のある結晶や鉱物などの部分は白ではなく、色がくっきりと確認できます。
偏光特性は、その鉱物や結晶の種類によって決まっているので、接眼レンズを回転させることによって見ることのできる色の変化などの様子から、対象物がどんな種類の鉱物や金属かというのを知ることができます。
偏光顕微鏡は一見、取り扱いが難しいみたいですが、正しい知識を身につけて利用することができれば、結晶や鉱物などの特性を自分の目で確かめることができるでしょう。また、最近では、液晶の研究などでも用いられているということもあるので、今後も研究をしていくうえで欠かせないものなのです